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【萩市】山口県立萩美術館・浦上記念館「泥象 鈴木治の世界―〈使う陶〉から〈観る陶〉、そして〈詠む陶〉へ―」

萩市 | イベント情報 | 2014.12.09 09:00

鈴木治〔すずきおさむ〕(1926-2001)は「陶芸」という新しい意味合いの作陶表現を目指した作家でした。
戦後間もない1948年に八木一夫〔やぎかずお〕らと前衛陶芸家集団の走泥社〔そうでいしゃ〕を結成し、用途を持たない純粋な立体造形としての陶の造形表現を求めました。彼らの作品を人々はオブジェ焼と呼びましたが、鈴木は自らの作品を、日常的な意味や用途が取り去られたときに現れる事物の物体的な側面をいう「オブジェ」ではなく、あくまでも土と火で構築された表現としての陶の「かたち」であることを主張して、この世評を拒絶しました。そんな彼の作陶理念と造形思考は「泥像〔でいぞう〕」や「泥象〔でいしょう〕」という作品名にあらわれています。

 赤い化粧土を施した焼締めと瑞々しい色合いの青白磁という、二つの技法を軸に制作された作品には、馬・鳥などの動物や風・雲などの自然現象からイメージされる穏やかな「かたち」が鋭い造形感覚で力強く表現されています。このような作品のかたちと題名、そして観る者の抱くイメージが互いに呼応する独自の豊饒な世界は、文学的要素を強めながら晩年にいたるまで深まりをみせました。

没後初めての大規模な回顧展となる本展では、初期作品から晩年の未発表作品まで含む約150点で、鈴木が到った「〈使う陶〉から〈観る陶〉へ、〈観る陶〉から〈詠む陶〉へ」の足跡をたどります。

■期間:11月1日(土)~12月23日(火・祝)

■休館日:月曜日
 (12月22日は開館)

■開館時間:9:00~17:00 (入場は16:30まで)

■詳しくは↓
http://www.hum.pref.yamaguchi.lg.jp/

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