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| ▲これが百枚皿です |
国の特別天然記念物にも指定されている秋芳洞は、山口県を
代表する観光地のひとつ。その洞窟は、数十万年という気の遠くなるような長い年月をかけて、大自然が造り上げた芸術作品です。
小道をたどって洞内に入ると、しっとりと澄んだ空気や、清らかな水をたたえた川の流れ、暗やみに浮き立つ鍾乳石が、私たちを神秘の世界へと迎え入れてくれます。
洞内では、必ずといっていいほどパンフレットやポスターに登場する「百枚皿」や「黄金柱」等の大自然アートのほか、コウモリなどのここに生息する生き物たちに出会うことができます。
この秋芳洞、一般に公開されてるのは約1kmばかりで、これは洞窟のほんのごく一部分なんです。秋吉台地域で現在見つかっている鍾乳洞は、400とも500とも言われていて、未確認のものを含めるとその数は、はかり知れません。
「秋芳洞の未公開部分がぜひ見たい。」ですって?そうですよね、きっとこのページを見られてる方はそうおっしゃるだろうなと思ってました。おまかせください。ちゃんと行って来ましたよ、未公開コース。今回のつれづれやまぐちでは、この未公開コースを私が体を張ってご紹介します。
さて、未公開の洞窟探検は、一人で勝手気ままに行くことはできません。中で迷子になって出られなくなったら大変ですから。秋吉台の観光ディレクターさんについてもらうことがルールです。
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| ▲洞窟探検隊の出発です |
私がご案内いただいたのは観光ディレクターの後藤さん。さらに秋芳町観光商工課の上利さんと河村さんも撮影部隊として加わってくださり、みんなで、長ぐつ、軍手、ヘルメット、懐中電灯を装備したら、私たち四人どこから見ても立派な洞窟探検隊です。
私たち探検隊が向かった先は、洞内のエレベーター付近。「この下に行きますから」とさらりとおっしゃる後藤さんが指差すのは、いかにも「危ないから絶対に越えちゃだめ」って雰囲気まんまんの柵の向こう側。しかもそこはガケだったりもする。「え?ここ?」「ここです」「・・・・」
ごく当たり前って感じで、その越えてはならないはずの柵を越え、急なガケを下ります。手足をかけられる工夫はしてあるものの、何しろほぼ90度のガケですから。いくらなんでもこわいに決まってるじゃないですかー。おしりからそろそろと下りて、最初の難所は無事クリアです。もうすでにこれだけでかなり消耗したような。
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| ▲暗闇の中を進みます |
そこから川沿いを進むのですが、当然舗装なんかされていませんので、ごろごろの石灰石の上をうまくバランスをとりながら歩きます。長靴の薄い靴底を通して、がんがん足の裏を刺激されるので、ひょっとしてつぼ効果があるかも?「すっごい歩くの大変ですね」「ここはまだまだいい方ですよ?」ひえー、こりゃえらいことだ。
歩くときは、目線も神経も完全に足元に集中していて、周りがまったく見えてないので、がつんがつん頭をぶつけたりします。ヘルメットがあって本当に助かった!いや、本当に真っ暗なんですよ。ためしにみんなで懐中電灯を消してみたら、完全な暗黒状態でした。ここまで真っ暗って、あんまり経験ないです。写真を撮ってくれてる上利さんは、被写体が見えなくてとっても苦労されてました。全然違うところが撮れてたり、手前にばっちり河村さんが映ってたりして。
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▲こう見ると明るいですが、実際は真っ暗で懐中電灯だけがたより。
フラッシュの瞬間はまぶしさに目がくらみます |
ところどころで立ち止まって、懐中電灯でまわりを照らすと・・・無限の暗闇の中に、突然にして別空間がひろがります。すぐ目の前に息を潜めるように存在している大自然アートが、光に照らされた瞬間に、天井や壁面などのいたるところにその姿を現すのです。
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| ▲ディレクターの後藤さんが、丁寧に説明してくださいます |
後藤さんがそれぞれの作品のできあがった過程などを説明してくださるのを聞いていると、秋吉台一帯が大きなひとつの石灰岩で成り立っている、という話を思い出しました。カルスト台地といわれる秋吉台も、あちこちに大小様々な石灰岩がたくさんあるように見えるけど、実はあれは地面の下で全部つながってるひとつの巨大な石灰岩で、地上に出てるはほんの一部分なんだそうです。
その巨大な石灰岩の中に、この秋芳洞という空間が生まれたというわけで、もちろん、秋芳洞以外の何百何千という洞窟もすべてこの巨大な岩の中にあるということになります。そう考えると、自分がミクロの世界にいるような不思議な感じがします。スケールが半端じゃなくすごいので、感動しきりでした。
今回チャレンジした未公開コースは、約100m(何倍にも感じましたが)で、折り返し地点。その先にもまだまだずっと洞窟は続くのですが、私たちが行けるのはここまでです。この先を体験したことのある三人にどうだったか質問すると、口をそろえて「すごく大変だった」というお返事でした。
ここからは来た道を戻るのですが、私も多少は慣れたのか、帰りの方がずい分楽でした。あのガケも普通にのぼって、あの柵も普通に越えて、無事に探検終了!これは絶対に忘れられない思い出になりそうです。
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| ▲4人そろって無事探検終了!左から河村さん、上利さん、吉谷、後藤さん |
「読んだだけじゃさっぱりわからん」とおっしゃる方は、早速ディレクターさんの予約をしてください。(ディレクター1名につき1時間1,500円)これは絶対に体験しないとわからないと思いますので、
とにかく行ってみて下さい。行かれた方は感想をお待ちしてます。