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| ▲山陰観光列車「みすゞ潮彩」 |
下関市の新下関駅から山陰本線を経由して、童謡詩人金子みすゞのふるさとである仙崎駅までの区間を、ほぼ毎日1往復以上する観光列車です。
クリーム色のベースカラーに、幾何学的なデザインがほどこされたレトロな雰囲気が漂う車体は、長門市在住のアートディレクター尾崎眞吾さんによるもの。窓の形も、三角だったり階段みたいな形だったりと、とっても楽しい列車です。これは、みすゞが生きた時代に流行したアールデコ調のデザインなのだそうです。
2両編成のうち、1号車が自由席、2号車が指定席になっているのですが、私的には絶対に指定席がおすすめです。だって、2号車の座席(というよりソファーって感じです)って、みんな海の方を向いてるんですよ。しかもとても贅沢にスペースがとってあるので、すごくゆったりとしています。窓が大きく視界が開けていることもあって、車内は明るく、列車の中とは思えない雰囲気です。
出発の時間が近づき、みんないそいそと席につきます。それにしても、こんなふうに列車の窓に向かって座るのは初めての体験で、なんだかちょっと新鮮。それに、みんなが同じ向きに座ってるっていう状態も、ちょっと慣れなくて、全然列車じゃないみたいで、なんか変。なにげに振り向くと、みんなが横一列にきれいに並んで座ってる様子が面白くて、ちょっと笑えるのだけど、振り返ると絶対にしっかりと目が合ってしまうレイアウトなので、恥ずかしいやらおかしいやらで、変ににやにやしてしまいます。なんというか、そう、映画館とかそういう感じに近いです。
長門市の仙崎駅に向け列車が出発すると、みんなの意識は車窓に集中。緑の木々の間から海がちらりとでも見えると「おおっ」と歓声が上がります。途中、目の前に日本海がばっと開けるスポットがいくつもあって、そのたびにみんな急いでカメラを構えます。走る列車の中からの写真撮影ですから、ぐずぐずしてると風景が変わってしまうので、狙いも何もとにかくシャッターを押しまくってしまいました。
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| ▲場所が変わるごとに海の色が違っているのがよくわかります |
でも、そんなにあせらなくても大丈夫。実は、「ここぞ絶景」というポイントで、「みすゞ潮彩」はちゃんと停車してくれるんです。みすゞ潮彩1号・2号には3カ所のビュースポット停車があり、ここで思う存分風景を楽しみ、ゆっくりと納得のいく写真が撮れます。
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| ▲みんな車窓の景観にくぎづけ |
私もしっかりと車窓の景色を眺め、写真もいっぱい撮ってきたので、決して人様のことをどうこう言えるものではないのですが、それを重々自覚した上で率直な感想を述べさせていただくと・・・「ちょっと車内全体の様子も撮っておくか」とひいてみたら・・・皆さんすごく夢中!微笑ましいくらいです。
小さい子どもが列車とかバスに乗ると、靴を脱いで反対向きに座席に座って、窓に顔がはりつくんじゃないか?って勢いで外を眺めるじゃないですか、もうまさにそんな感じです。(いや、もちろん私もついさっきまで、皆さんと同じようにやってたわけなんですけど)
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| ▲ビュースポット停車中の写真。釣りを楽しむ人の姿も |
この日はお天気がよかったにもかかわらず、ちょっと視界がかすんでいて、日本海に浮かぶ島々の輪郭がもやもやっとしておりましたが、海の美しさは文句なし。列車からだと、ちょっと高い位置から海を見下ろす感じになるので、車で通るときとは視界が全く違っていて、海の底が透き通っているところまでしっかり見ることができました。
下関から仙崎まで約2時間の列車の旅は、ずっと海ばかりでもずっと山ばかりでもなく、海も山もほどよくミックスされていて、全く飽きることがありませんでした。
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▲「童謡詩人金子みすゞ」の
紙芝居上演中 |
さらにもうひとつお楽しみがあって、みすゞ潮彩の車内では、紙芝居の上演が行われます。仙崎行きの1号では「童謡詩人金子みすゞ」、下関行きの2号では「巌流島の決闘」と、内容もそれぞれ違っています。
しかもこの紙芝居、みすゞ潮彩に乗らないと見ることができない車内限定上演。みすゞ潮彩1号・2号の指定席車両(2号車)にて、土休日、滝部〜人丸間で上演されます。