県議会議事堂は、大正3年から5年にかけて建築されたレンガ造りの建物です。現在こんなふうに両方の建物を一体的に保存しているのは、山口県と山形県の2県だけだとか。昭和59年に国の重要文化財に指定され、現在では一般に公開されていて、山口市内観光バスのコースにも入ってます。
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| ▲我らが事務所のある旧県庁舎 |
実は我らが県観光連盟の事務所は、何を隠そうこの旧県庁舎の1階。正面玄関のそばの部屋なので、時々観光客の方が展示室と間違えて入ってこられたり・・なんてことも。非常にボロ・・いや、クラシックなムード漂う趣のある建物で、私的にはちょっと自慢だったりします。とても気に入っています。いや本当に。(ただし、冬は信じられないくらいの異常な寒さなので、そこんとこがちょっと・・・)
それもそのはず、建築は、なんと山口県でのこの仕事の約20年後に、国会議事堂を設計したという日本有数の建築家の手によるもので、西欧後期ルネッサンスと伝統的な日本の建築様式が調和した見事な建築物です。
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| ▲玄関の柱はそれだけで芸術作品 |
まずは旧県庁舎から。どうですか、この外観。なんだかヨーロッパの建物みたいで素敵ですよね。特に、まるい3つの飾り窓がある中央の屋根の雰囲気が好きです。正面に見える4本の柱、よく見ると下の方は四角、途中で八角、上の方はカーブを描いていますが、これは(舟の形に似ていることから)船肘木といってインド様式だそうです。それからかわいらしいお花の模様も。この柱一本が、すでに立派な芸術品です。玄関前の車寄せも馬車やクラシックカーが似合います。
立派な扉を入ると、風格ある玄関ホール。ここは柱も天井飾りも、色んなものを四角で構成することで、県庁舎の威厳を表現したといわれています。ここの天井のお花飾りもかわいいです。全部手描きなので、よーく見ると微妙に違ってます。
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| ▲玄関ホール |
▲天井もかわいらしい |
▲趣ある長い廊下 |
玄関ホールから2階へ上がると、バルコニーから入る光と、天井の曲線を取り入れたデザインのせいか、1階にくらべてやさしい印象です。バルコニーのむかいは旧正庁会議室。ここで叙勲伝達など公式行事が行なわれたという、この建物で最も格式高いお部屋です。豪華なシャンデリアは建築当初からのものだそうです。
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| ▲ドアの向こうはバルコニー |
▲旧正庁会議室 |
▲旧知事室 |
旧知事室と応接室は、思った通りとても立派なお部屋。昭和天皇が皇太子時代に行啓された際、適当な宿泊施設がなかったため、このお部屋にお泊りになられたんだとか。
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| ▲旧県議会議事堂 |
続いて、旧県議会議事堂へ。保存修復工事により、建築当初そのままの姿に復元されています。なんといっても、中央の高い塔の部分が、文句なしにかわいいです。三角屋根にまるい帽子がのっかって、まるで絵本にでてくるお城みたい。旧県庁舎のシャープな感じと比べると、ぽってりと柔らかい印象です。
議事堂のメインは、やはり議場。議長席を中心として、議員席がそれを取り囲むような配置になっています。壁や天井の飾りは細部にわたって趣向が凝らされ、とてもゴージャスな感じ。ここで県政が生み出されていったんですね。
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| ▲議場は、議員席の机やイスも当時のままを再現しています |
この建物の入口って、議員、知事、公衆でそれぞれ別なんです。公衆のは、ちょっと低いんですよね。このあたりはなんだか歴史を感じてしまいます。しかも建物に入ってから、議場や控え室へ移動する廊下や階段、トイレにいたるまで別。3者がぶつからないような工夫がされています。
県庁舎も議事堂も、じっくり見ると、天井やドアの細工がお部屋の格に応じて違っていたり、階段の手すりのデザインに趣向がこらしてあったり、屋根に使われている石の板が素敵だったりと、すみずみまで全てが芸術品です。
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| ▲ご案内くださった岡山さん |
▲手すりも外観と同じデザイン |
自分で見てまわるのもよいのですが、職員の方にご案内していただくと、より楽しめると思うので、おすすめします。自分で見るだけじゃ気付かないようなことがたくさんあって、お話を聞いていると、きっと「おおっ」と数々の発見に感激できると思います。